124年前の八角柱時計「アンソニア社製」 今日、修理依頼の柱時計です。13年前に当店で修理記録が残っている柱時計です。文字盤の蓋がなくなっていますが、年代を感じさせるアンティークな時計です。
明治時代に時計を置いてあったのは、学校・官庁・鉄道が中心で庶民には高嶺の花でした。そのほとんどが輸入品で、米国の「アンソニア社」かドイツの「ユンハンス社」製がほとんどでした。「アンソニア社」の「A}のマークは当時としては信頼のマークです。
その後、日本でもつくられる様になってきました。「精工舎」などが有名です。
下の文字盤の写真で「おかしいな」と思いませんでしたか。ローマ数字の文字盤の四時のところが「Ⅳ」のはずが、「皿」となっているのはどうしてでしょうか。いろんな説がありますが定かではありません。
八角型と四ツ丸型
当時の柱時計は八角型が多く下の振り子部分も小さかったようですが時計の精度を上げるためにだんだん長くなってきました。もうひとつ流行したのが四ツ丸型の掛け時計で別称を「だるま時計」と言います。
古い柱時計は本当に含蓄があり良いものです。いまもネジ巻きの時計、四ツ丸型がシチズンから出ています。お値段は105,000円(税込)ドイツ ヘルムレ社製の2週間巻きです。

124年前の柱時計 アンソニア社製「A」マーク

シチズン製105,000円(税込)