蟹工船の撮影に使った「大人のカニカマ缶」映画「蟹工船」が今夏公開されます。ご当地、七尾市の水産練り食品メーカー「スギヨ」が製造したカニかまの缶詰が発売されます。その名も「大人のカニカマ缶 蟹工船」撮影時にはリアル感を出すために「スギヨ」のカニかまが選ばれました。それをまさかの缶詰にして発売するとは思いませんでした。私も小学校6年の時に能登への修学旅行に、この会社を見学しています。ちくわの製造過程を見た記憶があります。今は「ロイヤルカリブ」というカニかまが有名です。この缶詰売れるとよいですね。
以下讀賣新聞より引用しました。石川県七尾市の水産練り食品メーカー「スギヨ」が製造したカニカマの缶詰が、今夏公開の映画「蟹工船」(SABU監督)の前売り券購入の特典として、配布が始まった。5月下旬からは全国のスーパーなどで一般販売も行われる。カニカマの缶詰は同社では初めての試みだといい、「映画の雰囲気を味わってもらうための遊び心。楽しんで食べてほしい」としている。
映画の原作となったプロレタリア作家・小林多喜二(1903~33年)の小説「蟹工船」は、過酷な労働の現場が描かれ、「ワーキングプア」が社会問題となっていた昨年春ごろから再びブームに火がついた。新潮文庫の「蟹工船・党生活者」はこの1年だけで約60万部を増刷し、1953年の初版以降、今年4月までで167万8000部と、古典としては異例の大ベストセラーになっている。
映画「蟹工船」は一部を現代風にアレンジしているものの、原作小説の舞台やメッセージ性などは踏襲。漁場でカニを水揚げし、そのまま船内で缶詰加工するシーンで、スギヨのカニカマが使われている。今年1月、同社のカニカマが映画で使われていると報道されると、消費者や業者から問い合わせが相次いだ。その中の「本当にカニカマがカニ缶になったら面白い」という声があり、缶詰の製品化が実現した。
だが、問題は味と見た目。缶詰加工するためにはカニカマに熱や圧力を加える必要があり、どうしても「缶詰っぽい味になる」。その上、時間がたつにつれて変色するため、カニカマの“カニらしさ”が失われていく。缶詰メーカーと協議を重ね、味の変化を最小限に抑えた上、缶詰では安全上3年は持つ賞味期限を1年と短くし、変色前に食べてもらうようにした。担当者は仕上がった缶詰を「苦労の味です」と表現する。
初回生産は1万6000個で、売れ行きに応じて増産するかを決める。同社商品部の中村繁之主任は「世は不景気だが、この映画を見て強いメッセージを受け取り、そしてこの缶詰を食べて元気になってほしい」と話していた。(鶴田裕介)1個100グラム、398円。全国の小売店のほか、ネットショップ「とと一」(http://www.toto1.jp)でも販売する。