20歳代の皆さん、投票に行きましょう30日投開票の総選挙、今回は平成生まれの有権者が初めて参加します。政治離れが指摘されて久しい若者たちですが、近年の衆院選でも20歳代の投票率は、他の世代に比べて極端に低く、4年前の総選挙では20歳代の投票率は46・20%で、70歳以上の69・48%より低く、投票数では約700万人以上少なかったのです。こうなると当然、選挙での20歳代の存在価値は70歳以上より低くなります。候補者も「若者」より「お年寄り」向けにアピールを強め、政策もそれに反映されて、この傾向は今後さらに強まると言われています。
早稲田大国際教養学部(政治学)の森川友義(とものり)教授(53)は著書で、選挙に行かない若者は金銭的に大損すると分析しています。少子高齢化社会が進展していて、現実には人口減となっています。予測では2050年の数字を算定したところ、投票数で70歳以上が20歳代の約6倍、2番目に多い60歳代の倍近くとなり、「年金生活者の力が圧倒的に強くなる」という。
森川教授は著書「若者は、選挙に行かないせいで四〇〇〇万円も損してる!?」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)で、政府の政策などによる受益・負担額が生涯で1500万円得する70歳以上と、2500万円損する20歳代とでは4千万円の格差があるというデータを紹介している。実際、860兆円もの国の借金を大きく背負っていくのは30歳代以下だ。と言っています。こうした事態を緩和するには、20歳代が投票率を上げ、政治家の目を若者に向けさせるしかない。と、結論づけています。
今回の総選挙、期日前投票は前回の約1.5倍と増えています。投票率も前回よりもさらに高いと言われています。20歳代の皆さん、若者の意見を反映させるためにも投票に行きましょう。当日仕事などで投票にいけない人は、期日前投票という制度があります。29日土曜日までの午前8時30分から午後8時まで投票できます。私も今回期日前投票に行きたいと思っています。

~追記~
午後の空き時間に期日前投票に行って来ました。部屋には10人ぐらい、職員の方がいました。用紙の理由欄に該当する理由に〇をつけて、氏名、生年月日、住所を書いて投票です。次々と投票に来ていたので、関心の高さを実感しました。