1960年代の放射線量は今の比ではなかったフジテレビ系列の東海テレビが4日に放送した「ぴーかんテレビ」。「怪しいお米セシウムさん」という不謹慎なテロップが誤表示され騒動となりました。このテロップはリハーサルに使われていた物で、本番では表示されないはずが、誤って表示されたということです。
その波紋が広がっていて、番組も一日自粛やスポンサーも次々と降りています。誤って表示したのも問題ですが、日常的にそのようなことを思っていたのも大問題です。謝ってすむ問題ではなく、体質とモラルの問題です。
フジテレビ系列ばかりではなく、フジテレビも問題視されています。「韓流」ドラマが他局に比べて飛び抜けて多いことやサッカーの日韓戦を韓日戦と言ったり韓国の放送局かと思うほど韓国寄りが目に付きます。
ネットでは批判の嵐が吹いていて、きのうはフジテレビを見ない運動まで起こっています。私は「韓流」を否定するわけではありませんが、あまりに露骨過ぎるのはどうかと思っています。
今回は1960年代の放射線量は今の比ではなかった
前にもご紹介したことがありますが、1950年~1960年代はアメリカ、ソビエト連邦、イギリス、フランス、中華人民共和国などが、大気中で核実験(原子爆弾・水爆爆弾の爆発実験)を数100回も繰り返した時期です。
1963年8月にアメリカ、イギリス、ソ連との間での大気圏内、宇宙空間及び水中における核兵器実験を禁止する(部分的核実験禁止条約)が締結されましたが、フランスと中華人民共和国は、その後も大気中での核実験を続けたのです。
その結果、膨大な量の放射性物質が大気中に放出され、多くは成層圏にまで達し、上層の気流に乗って世界中に拡散していきました。その中でも比較的寿命(半減期約30年)の長い放射性物質であるストロンチウム90やセシウム137が現在でも環境中に存在しています。

このような核実験で放出された放射性物質は成層圏まで達し、放射性降下物(フォールアウト)として空から落ちてきます。下のグラフは青森市での放射性降下物のうち、ストロンチウム90(Sr-90)とセシウム137(Cs-137)の年間降下量の変化です。
特に核実験が盛んに行われた1960年代前半には降下量が非常に多くなっていることがわかります。また、1986年に発生したチェルノブイリ原子力発電所事故のときにも、セシウム137の降下量が増えていることが確認できます。現在環境中に存在する放射性ストロンチウム・セシウムは、人為的なことが原因で存在している放射性物質の中でも代表的なものです。
原発事故直後の放射線量も「過去の中国の核実験のときを除くと」過去最高 と報道されています。ご当地石川県では過去の最大平常値は今の値の2.5倍に達しています(0.128マイクロシーベルト)。お隣富山県は0.147マイクロシーベルトで総じて日本海側は高かったです。
その環境で育った今の40代後半から50代、60代のかた。若くして血液系のガンで亡くなるのを見て放射性物質は怖いと思いました。昔は今と違って大騒ぎするほど報道されていませんでした。「雨に濡れると頭がはげるから注意して」と先生に言われていたのは「そうだったんだ!」と再認識する今日この頃です。