ビッグマックを物差しにすると極端な円高ではない今日は薄曇りの爽やかな日です。暑さは戻ってくる予報ですが、あの猛暑になることはないようです。
今回はビッグマックを物差しにすると極端な円高ではないきのうの読売新聞経済面で興味深い記事が載っていました。世界中で売られているマクドナルドの「ビックマック」。各国の価格から割り出した指数を基に通貨価値を比べると、今回の円高は極端な水準ではないと。
英経済誌「エコノミスト」が7月に発表した最新の数値によると、米国で4・07ドルのビッグマックは、日本では320円(首都圏)。これを基に計算した「ビッグマック指数」と比べ、現在の為替レートは3%高い水準でしかありません。逆に、ドル買い・人民元売りの為替介入を繰り返していると言われる中国では、人民元の水準が44%も割安になっています。
ビッグマック指数とは
各国の経済力を測るための指数。マクドナルドで販売されているビッグマック1個の価格を比較する。イギリスの経済専門誌「エコノミスト」によって考案された。
ビッグマック指数でみた通貨の価値は国・地域 国内価格 ビッグマック指数(1ドル当たり)現在の為替レート 現在の通貨価値
米国 4.07ドル
日本 320円 78円70銭 76円50銭 3%高い
中国 14.7元 3.6元 6.4元 44%安い
韓国 3700ウォン 910ウォン 1090ウォン 17%安い
ユーロ圏 3.44ユーロ 0.84ユーロ 0.7ユーロ 20%高い
比較すると今の円はまだまだ上昇する余地はあります。こうしたことが、日本の円売り市場介入について欧米から理解を得られないことにもつながっています。輸出依存度が高い日本経済にとって現在の円高水準のは打撃が大きいので、何とかしてほしいです。
急激な円高に対して政府は政権移行もあり、無策です。その空白期間をねらって今後、70円台前半や70円台割れもあるかもしれません。反面、円高はマイナス面ばかりではなくプラス面もあることを忘れてはいけません。
エコノミスト「ビッグマック指数」 翻訳してご覧下さい