国際原子力機関(IAEA)は2日、ウィーンの本部で開いた特別理事会で、エルバラダイ事務局長の後任に日本の天野之弥ウィーン国際機関代表部大使(62)を選出した。「核の番人」と呼ばれるIAEAのトップに日本人が就任するのは初めて。原子力の平和利用とともに、北朝鮮やイランの核開発などの難題解決に取り組む。
天野氏は当選を決めた後、記者会見し「支持してくれた理事国に感謝する。原子力の有効利用を通じて人類の繁栄に貢献したい。日本人として核兵器の廃絶に全力を尽くすつもりだ」と語った。
事務局長選は、今年3月に当選者が決まらなかったことから、3候補による出直し選挙となった。2日の最初の投票で経済協力開発機構(OECD)原子力機関のエチャバリ事務局長(60)が脱落した。天野氏は南アフリカのミンティIAEA担当大使(69)と一騎打ちの後、候補ごとの信任投票で当選に必要な理事(35カ国、棄権1)の3分の2となる23票の支持を得た。有力候補と言われながら当選ライン到達に苦しんだが、これまで反対していた途上国と先進国の一部の支持拡大に成功したとみられる。天野氏は、9月のIAEA年次総会で正式承認され、2005年にノーベル平和賞を受賞したエルバラダイ氏が11月に退任するのを受けて、第5代事務局長に就任する。任期は4年。
IAEAは、原子力の平和利用と軍事転用防止を目的に1957年に設立。核保有国と非保有国間の確執を抱えながらも、冷戦終結後の核拡散や地球温暖化対策に伴う原子力発電需要の拡大など新しい視野の課題に対処する局面を迎えている。天野氏は2回にわたる選挙に際し、自身が世界で唯一の被爆国出身であることをアピール。「核不拡散に断固立ち向かう」と反核の立場を強調した。
【天野 之弥氏(あまの・ゆきや)】 1947年生まれ。神奈川県湯河原町出身。東大法卒。72年に外務省入省、国際連合局科学課長、官房審議官(軍備管理・科学担当)、軍縮不拡散・科学部長などを経て05年8月からウィーン国際機関代表部大使。IAEA理事会議長や核拡散防止条約(NPT)再検討会議準備委議長などを務めた。天野万利・経済協力開発機構(OECD)事務次長は実弟。
中日新聞より引用
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