「オルソケラトロジー」手術しない角膜矯正法 今日は少し難しいお話をします。目に関する情報として知っておいて下さい。
目が遠視・近視の場合はメガネやコンタクトレンズで矯正するのが普通ですが、最近「オルソケラトロジー」手術しない角膜矯正法が世界中で急速に普及してきています。
「レーシック」は皆さん聞いたことがあると思います。角膜の実質層にエキシマレーザーを照射して、角膜の屈折力を変える視力矯正施術です。(こちらの方が普及しています)
「オルソケラトロジー」は名前のとおり、ギリシャ語でオルソとは矯正、ケラトは角膜、ロジーは療法その語源どおりの角膜矯正療法です。特殊なデザインのハードコンタクトレンズ(HCL)を用いて角膜の形状を変え、屈折異常を一時的に矯正することを目的としています。
現在のオルソケラトロジーは高い酸素透過性HCLを使用し夜間就寝中のみ装用し、昼間は裸眼で生活できるいう利点があります。今後日本でも希望者が増加する新しい屈折矯正の方法と考えられています。
オルソケラトロジーの起源は300年前にさかのぼり、中国で寝ている間に砂袋を目の上に置いたのが始まりと言われています。皆さんまぶたの上を軽く押すとよく見えたりしませんか!現在では米国を中心として急速に広がっています。国内ではまだまだ認知されていなくもちろん「レーシック」と一緒で保険がききません。長所・短所はありますので慎重にする事が必要です。
この方法では「調節力」の不足を補う事ができませんので、老眼の方には近用メガネや遠近両用メガネが必要です。また、コンタクトレンズと同様な合併症も報告されています。詳細をお知りになりたい方は眼科専門医にご相談下さい。金額も何十万もするそうです。