自己を高める逆転の発想「投影」 私たちは、相手に対して不愉快な思いや嫌な感情を抱く時があります。その時の思いや感情を良く考えてみると、自分が気づかないうちに抑圧している自分自身の思いや感情を相手の中に見いだして、相手を批判している事が多い物です。これを心理学では防衛機制の「投影」と言います。嫌だと感じる相手の性格は、実は自分の性格の一面である場合が多いのです。「人は自分の鏡」と言われています。
自分に都合が悪い事が起こると、その原因を相手や周囲のせいにしがちです。そして相手に対して不平・不満を訴え心で責めます。
しかし、相手は「自分を写す鏡」だととらえると、自分の不十分さや未熟さ、反省すべき点を誰よりも良く教えてくれる存在であると受け止めることができるのではないでしょうか。
私たちは、物事が順調に進んでいるとき、自分の行動や考えを見直し反省する事はありません。しかし、悩みや葛藤を感じた時こそ、自分を省み、自分を磨くチャンスであり、自分の成長のためのチャンスです。
「苦手な人や事は、自分の心を磨き高めてくれる恩人である」という考え方は、人間関係をより豊かにし、自分自身を高める「逆転の発想」と言えるのではないでしょうか。
人間の防衛機制には「抑圧」「注意を集める」「合理化」「同一視」「投影(投射)」「摂取」「反動形成」「分離」「逃避」「退行」「置き換え(代償)」「転移」「補償」「昇華」があります。
詳しくは
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%B2%E8%A1%9B%E6%A9%9F%E5%88%B6をご覧になって下さい。